テーマカラーと暦のバックナンバー

二十四節気

事務所カレンダーのページでは二十四節気ごとにテーマカラーと暦(七十二候や星空)を掲載しています。そのバックナンバーをまとめました。

大寒 ~ 月とプレアデス星団のランデブー!

七十二候

款冬華、水沢腹堅、鶏始乳です。

星座~肉眼で挑戦!

1月20日の深夜(1月21日の1時)の月は「おうし座」のプレアデス星団(和名すばる)に最接近します。その下には木星があり、「おうし座」の1等星アルテバランと明るい星を観察できます。その木星は1月23日には「おひつじ座」に達します。深夜には「おとめ座」のスピカ、「うしかい座」のアルクトゥールス、「しし座」の2等星デネボラを結んだ「春の大三角形」を観察できます。北斗七星の柄から伸ばした「春の大曲線」から辿れます。なお、「しし座」にはもっと明るい1等星レグルスがあります。

注目の夜空

「きぼう」は貴重な2日間! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、2月1日19時11分に北西から西北西へ、2月2日18時23分に北西から東南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

日没で土星は直ぐ沈んでしまいますので観察できるのは木星です。夜明け前は明けの明星、金星は3月まで観察できます。水星はどんどん低くなり、東から南方向が開けている場所では1月28日の地平線近くに水星と火星がとても近くに並びます。

時節

寒さが緩んだと思ったら一段と厳しい寒波が到来するなど油断ができません。雪とは縁遠い我が家では年末から水仙が咲きます。水仙の香りから早春を連想するのは私だけでしょうか。水仙の鮮やかな黄色をテーマカラーにしました。

小寒 ~ 夜明け前、金星と「さそり座」、運が良ければ水星も!

七十二候

芹乃栄、水泉動、雉始雊です。

星座~肉眼で挑戦!

1月12日の夜明け前は水星が一番高くなります。金星が-4等星に対し水星は0.1等星。夜明け前の明るくなりかけた南東の空の高さ10度程では見つけにくいものの見られれば幸運です。この時期の金星は「さそり座」にあり、「さそり座」を確認する目安になります。1月7日前後は「さそり座」で最も明るいアンタレスの傍に位置します。まだ暗いもう少し早い時刻なら「おとめ座」のスピカ、「うしかい座」のアルクトゥールス、「しし座」のデネボラを結んだ「春の大三角形」を観察できます。北斗七星の柄から伸ばした「春の大曲線」も確認できます。

注目の夜空

「きぼう」は夕刻! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、1月6日5時38分に北から南東へ、1月14日18時47分に南西から南南西へ、1月15日17時56分に南南西から東北東、1月17日17時48分に西南西から北東です。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

日没で土星は直ぐ沈んでしまいますので観察できるのは木星です。夜明け前は明けの明星、金星とチャンスがあれば水星です。

時節

小寒から節分までが寒の入りで最も寒い時期とされます。葉を落とさない針葉樹ですら北国では雪に埋もれてしまいます。寒さの中で新芽のしている生命力の象徴として松重をテーマカラーにしました。

冬至 ~ 「こぐま座」と「しぶんぎ座」の流星群を観察できれば、春から縁起がいい!

七十二候

乃東生、麋角解、雪下出麦です。

星座~肉眼で挑戦!

12月23日から24日未明にかけて「こぐま座」流星群、1月4日から5日未明にかけて「しぶんぎ座」流星群が極大になります。「しぶんぎ座」は存在しませんが北斗七星(「おおぐま座」の一部)の近くになります。「冬のダイヤモンド」-「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオン、「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバランを眺めつつ、運試しに流星群の流れ星が見つかるといいですね。見られたら「こいつぁ、春から縁起がいいぜぇ」

注目の夜空

「きぼう」は年始! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、1月3日6時14分に北西から東南東へ、1月5日6時12分に西北西から南東へ、小寒になりますが1月6日5時25分に北から南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

日没で土星、夜半まで観察できるのが木星、夜明け前は明けの明星、金星が冬至の夜空です。金星は「おとめ座」から「さそり座」に移ります。

時節

一年で最も昼間が短い陰の極みから陽へと転換するので易では一陽来復(いちようらいふく)ともいう冬至には柚湯(ゆずゆ)に浸かって冬の無病息災を願います。鏡餅に載せる蜜柑は太陽を表し、一陽来復と通じるものがありますます。柑橘類にちなんで蜜柑色をテーマカラーにしました。

大雪 ~ 明けの明星と「ふたご座流星群」に挑戦!

七十二候

閉塞成冬、熊蟄穴、鱖魚群です。

星座~肉眼で挑戦!

「冬のダイヤモンド」は「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオン、「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバランを結びます。その「ふたご座」に注目するのが12月14日の日没後から12月15日の明け方にかけての「ふたご座流星群」です。極大時刻は12月15日の午前4時とされています。どこに流れ星が現れるかわかりません。明けの明星、金星の傍を通過する可能性もあります。

注目の夜空

「きぼう」は日の出前の貴重な3日間! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、12月16日6時20分に南西から北東へ、12月17日5時31分に南南西から東北東へ、12月19日5時32分に西北西から北東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

日没で土星、夜半まで観察できるのが木星、夜明け前は明けの明星、金星が大雪の夜空です。金星の近くに「おとめ座」の一等星スピカがありますが、月が明るいと見にくいです。12月9日は月とスピカが近くなりますが、下弦の月では明るくて見にくいかもしれません。月を指で隠してスピカが見えるといいのですが。14日は新月で月は見えませんが、水星と並びます。17日・18日は月と土星が近くなります。

時節

酉の市をはじめ正月の準備の市が開かれますが、12月のヨーロッパは各地でクリスマスマーケットが開かれます。日本の主要都市でもクリスマスマーケットが開催されるようになりました。松、樅などの針葉樹からテーマカラーは深緑です。

小雪 ~ 明けの明星と「おとめ座」スピカを堪能!

七十二候

虹蔵不見、朔風払葉、橘始黄です。

星座~肉眼で挑戦!

深夜を待たずオリオン座が空高くに位置するようになりました。オリオン座に注目して周辺の明るい星を結ぶと「冬の大三角」と「冬のダイヤモンド」になります。「冬の大三角」は「オリオン座」のペテルギウスと「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオンを結んで形作られます。「冬のダイヤモンド」は「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオン、「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバランを結びます。いずれも一等星なのでオリオン座の周辺の明るい星を辿れば自ずと「冬のダイヤモンド」になります。

注目の夜空

「きぼう」は日没後の貴重な3日間! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、12月4日17時51分に北北西から東南東へ、12月5日18時39分に西南西から南西へ、12月6日17時51分に北西から南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

日没で土星、夜中観察できるのが木星、夜明け前は明けの明星、金星で和めます。小雪の間は金星の近くに「おとめ座」の一等星スピカが見えます。11月25日は月と木星が最接近しますが、目視で観察するなら親指で月を隠すと木星が見やすくなります。

時節

ポインセチアが店頭に並ぶ季節になりました。淡い黄色やピンク色などカラフルになってきましたが、クリスマスを彩るのは定番の赤です。ポインセチアの赤は門松の配色にも通じます。松の緑と南天や千両の赤です。テーマカラーは赤いポインセチアにちなんで洋紅色(ようこうしょく)です。

立冬 ~ 冬のダイヤモンド降臨!

七十二候

山茶始開、地始凍、金盞香です。

星座~肉眼で挑戦!

深夜になるとオリオン座が南の空高くに位置します。オリオン座を中心に周辺の明るい星を結ぶと「冬の大三角」と「冬のダイヤモンド」になります。「冬の大三角」は「オリオン座」のペテルギウスと「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオンを結んで形作られます。「冬のダイヤモンド」は「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオン、「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバランを結びます。いずれも一等星なのでオリオン座の周辺の明るい星を辿れば自ずと「冬のダイヤモンド」になります。

注目の夜空

「きぼう」は日没後の観察も可能に! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、11月9日4時59分に西南西から南南東へ、11月15日18時20分に南西から南南西へ、11月16日17時31分に南南西から東北東へ、11月17日18時19分に西南西から北北西へ、11月18日17時29分に西南西から北東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

日没で土星、夜中観察できるのが木星、夜明け前は明けの明星、金星で和めます。

時節

枯葉、落葉の舞う様は風情がありますが、市街地や住宅街では誰かが落葉を片付けています。集めた落葉で焚火することが憚られる昨今ですが、焚火につきものが焼き芋。店頭で買う石焼き芋は万遍なく火が通っているのですが、焚火の焼き芋は炭になってしまうこともあります。その周辺の焦げた部分が香ばしさと甘さの共演が……。寒い季節の味覚甘藷(サツマイモ、薩摩芋)にちなんで鬱金色(うこんいろ)をテーマカラーにしました。

霜降 ~ 土星-月-フォーマルハウトが並ぶ!

七十二候

霜始降、霎時施、楓蔦黄です。

星座~肉眼で挑戦!

「秋の四辺形」はぺガスス座のシェアト、マルカブ、アルゲニブに「アンドロメダ座」のアルフェラッツを結んだ四辺形です。そこから南の地平方向に辿ると「みずがめざ」と土星、さらに下には「みなみのうお座」の1等星フォーマルハウトが観察できます。特に10月24日は土星-月-フォーマルハウトと並びます。「秋の四辺形」東には「おひつじ座」と「おうし座」が続きます。「おうし座」の一等星アルテバランは「冬のダイヤモンド」の一部です。

注目の夜空

「きぼう」は早起きして! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、11月4日5時46分に北北西から北北東へ、11月6日5時46分に北西から南東へ、11月7日4時59分に北北西から東南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

早起きして観察したいのが「明けの明星」です。日の出の1時間前に東の空高くに輝いています。「きぼう」の登場時刻までは金星で和めます。

時節

空気が澄む晩秋は遠方の山がはっきり見えます。事務所の近所の見晴らしのいい場所に立てば、御嶽山や恵那山を目視できます。恵那に限らず、標高の高い山間部は平地よりも早く栗が収穫できることから旬を先取りするマロン・スイーツが作られます。平地でも地元の栗を使った旬の栗きんとんが並ぶころです。秋の味覚栗にちなんで栗皮色をテーマカラーにしました。

寒露

七十二候

鴻雁来、菊花開、蟋蟀在戸です。

星座~肉眼で挑戦!

「秋の四辺形」が夜中観察できるようになりました。ぺガスス座のシェアト、マルカブ、アルゲニブに「アンドロメダ座」のアルフェラッツを結んだ四辺形です。東には「おひつじ座」と「おうし座」が続きます。「おうし座」の一等星アルテバランは「冬のダイヤモンド」の一部です。もうそんな季節です。ペガスス座から地平方向にあるのが「みずがめ座」と「みなみのうお座」です。日没後の南の空で「みずがめ座」の中に土星が位置しています。

注目の夜空

「きぼう」は20日までおあずけ! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、10月20日4時50分に南西から北東へ、10月21日4時4分に東から東北東へ、10月22日4時51分に北西から北北東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

早起きして観察したいのが「明けの明星」です。これから11月にかけて日の出の1時間前に東の空高くに輝いています。土星は「みずがめ座」と一緒に観察できますが9月27日は月の近くにあります。10月1日の深夜から2日にかけて木星が月に近づきます。

時節

近隣の田んぼでは稲刈りが終わり羊田の様相を呈してきました。脱穀精度が高くなったコンバインは落ち穂が殆ど出ないらしく、稲刈り後に群がる雀をあまり見かけません。 実りの秋、収穫の秋の真っ盛りです。スーパーマーケットでは柿が出回っていますが、近所の柿も色づいてきました。秋の味覚柿にちなんで柿色をテーマカラーにしました。

秋分

七十二候

雷乃収声、蟄虫坏戸、水始涸です。

星座~肉眼で挑戦!

深夜まで待たなくても「秋の四辺形」が観察できるようになります。別名、ぺガススの四辺形とも言われ、ぺガスス座のシェアト、マルカブ、アルゲニブに「アンドロメダ座」のアルフェラッツを結んだ四辺形です。ペガスス座から地平方向にあるのが「みずがめ座」と「うお座」です。この時期も「みずがめ座」の中に土星が位置しています。

注目の夜空

「きぼう」は日没後に観察できる! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、10月2日19時25分に北西で、10月3日18時36分に北西から東へ、10月5日18時36分に西北西から南南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

早起きして観察したいのが「明けの明星」です。これから11月にかけて日の出の1時間前に東の空高くに輝いています。土星は「みずがめ座」と一緒に観察できますが9月27日は月の近くにあります。10月1日の深夜から2日にかけて木星が月に近づきます。

時節

今年の中秋は29日です。中秋の月を堪能できればと楽しみにしています。深夜の明るさ、特に屋根が満月を反射して輝く様は地上にあって月の存在感が最大になると思います。満月は月の出も月の入りも時を忘れて観察したくなります。秋分のテーマカラーは中秋の月を連想する月白(げっぱく)です。

白露

七十二候

草露白、鶺鴒鳴、玄鳥去です。

星座~肉眼で挑戦!

天頂には「夏の三角形」はありますが、その東側に控えているのが「秋の四辺形」です。別名、ぺガススの四辺形とも言われ、ぺガスス座のシェアト、マルカブ、アルゲニブに「アンドロメダ座」のアルフェラッツを結んだ四辺形です。ペガスス座から地平方向にあるのが「みずがめ座」と「うお座」です。この時期も「みずがめ座」の中に土星が位置しています。

注目の夜空

「きぼう」は日没後にも観察できる! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、9月9日4時53分に北西から南東へ、9月10日4時6分に北西から東南東へ、9月12日19時7分に南南西から東南東へ、9月13日19時55分に西南西から北西へ、9月14日19時6分に南西から北西へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

9月21日夕方から宵にかけて月が「さそり座」の一等星アンタレスを隠す「アンタレス食」が起きます。金星は未明から明け方に登場、火星は見えません。木星は夜が更けてから登場、土星は「みずがめ座」と一緒に観察できます。

時節

重陽の節句を迎え菊の品評会が開催されます。生花に使うスプレー菊を量産製品に喩えるなら大輪の菊はカスタムメードの一品物。晴天のもとで城を背景にした菊の品評会は日本の風物詩です。菊の黄色も色合いが様々ですが、私が引きつけられる糸雀色(かなりあいろ)をテーマカラーにしました。

処暑

七十二候

綿柎開、天地始粛、禾乃登です。

星座~肉眼で挑戦!

空が暗くなって(20時)、空高く天頂に位置するのが「夏の三角形」です。「はくちょう座」の一等星デネブ(1.25等級)と「こと座」の一等星ベガ(0.03等級)、「わし座」の一等星アルタイル(0.77等級)を結んだ三角形です。一晩中観察できる土星を取り囲んでいるのが「みずがめ座」です。

注目の夜空

「きぼう」は早起きが必要。 ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、8月23日4時3分に西南西から北東へ、8月24日3時17分に東から東北東へ、8月26日3時18分に北から北東へ、9月7日4時57分に北北西から東南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

8月27日土星が衝(しょう、地球から見て太陽と反対側に位置する瞬間、地球との距離が近くなる)になります。明るさは0.4等級。地球から見て太陽と反対側なので、日没頃に東の空から上り、日の出頃に西の空に沈むので一晩中観察できます。8月30日は月と土星が最も近くに見えます。8月二度目の満月は8月31日で、月までの距離は今年の最短(35万7千km)です。9月4日深夜から9月5日にかけて木星は月の近くに見えます。このころから木星は夜に観察できるようになります。

時節

事務所の近くで自生したと思われる木槿(むくげ)が花を咲かせています。近づくと羽音がします。蜂などが蜜をすっているのでしょう。当然に受粉も行われます。秋茜の大群を見かけますし、秋桜もちらほら咲いています。薄紅色の秋桜にちなんだ聴色(ゆるしいろ)をテーマカラーにしました。

立秋

七十二候

涼風至、寒蝉鳴、蒙霧升降です。

星座~肉眼で挑戦!

8月13日に「ペルセウス流星群」が活動の最大となります。極大時刻は8月13日17時ですので日没後の星が見える頃が一番多くの流星が観察でき、深夜から翌日になるにしたがい少しずつ減っていきます。

注目の夜空

「きぼう」のチャンスは少ない。 ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、8月20日4時4分に南南西から東北東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

8月10日水星が東方最大離角となり、日没後の西の空で4度の高さで観察できます。「みずがめ座」の中に土星があります。土星の明るさは0等級です。木星は「おひつじ座」の近くにあり、土星の後から上ってきます。

時節

残暑といえ猛暑や酷暑の日が続き熱中症の注意報や警報は大暑から継続して発せられる季節です。近年の暑さは獰猛なスズメバチが一層活発になり、あちらこちらに巣を作ります。店頭では葡萄が並びます。葡萄狩りは残暑の風物詩です。今年はペルセウス座流星群を観察しやすいとか。 立秋のテーマカラーは葡萄にちなんだ葡萄色(えびいろ)です。

大暑

七十二候

桐始結花、土潤溽暑、大雨時行です。

星座~肉眼で挑戦!

7月31日をピークにその前後で「みずがめ座δ南流星群」が活動の最大となります。7月30日の未明から7月31日の明け方が見ごろです。

注目の夜空

「きぼう」のチャンスは減っても観察に手ごろな時刻! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、7月29日20時55分に北西から北北西へ、7月30日は20時7分に北北西から東へ、8月1日20時7分に北西から南南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

「みずがめ座」の中に土星があります。土星の明るさは0等級です。8月3日の土星は月齢17の月と最接近して見えます。8月2日未明から8月3日の明け方に観察できます。木星は「おひつじ座」にあり、土星の後から上ってきます。

時節

暦の上では晩夏で、暑さはこれからピークを迎えます。夜は夏の虫で賑やかになり、清流では蛍が飛び交います。梅雨が明ければ蝉がけたたましく鳴きます。夏の強い陽射しには南国の花「ハイビスカス」が似合います。小暑のテーマカラーはハイビスカスの赤にちなんで韓紅(からくれない)です。

小暑

七十二候

乃東枯、菖蒲華、半夏生です。

星座~肉眼で挑戦!

「夏の大三角形」は「はくちょう座」の一等星デネブ(1.25等級)と「こと座」の一等星ベガ(0.03等級)、「わし座」の一等星アルタイル(0.77等級)を結んだ三角形ですが、その背後に見える天の川銀河に目を凝らしてみましょう。 「さそり座」の目印は1等星の赤色超巨星アンタレスです。さそりの胴体の中央に位置します。

注目の夜空

「きぼう」は何度もチャンス! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、7月10日21時28分に西南西から北北東へ、7月11日は4時9分に北西から東南東へ、同日20時49分に南西から北東へ、7月12日の3時21分に北北西から東へ、同日20時1分に南西から北東へ、7月13日は4時10分に西北西から南南東へ、7月14日は3時21分に北西から南東へ、同日20時2分に西南西から北北東へ、7月15日は2時33分に北西から東南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

宵の明星(夕刻の金星)は今が最大光度で鑑賞が楽しいときです。小暑を過ぎると8月の明けの明星まで金星は見られません。宵の明星の見納めは7月20日の細い三日月の近くにあります。木星は夜半過ぎに観察できます。7月12日に月齢ほぼ24の月と木星が一緒に上っています。

時節

梅雨が明けて野鳥よりも蝉が先に鳴き始めると朝から暑さは容赦なし。2m前後の大輪の向日葵は熱中症対策に腐心する人類を見下ろしているようです。大暑のテーマカラーは向日葵色です。

夏至

七十二候

乃東枯、菖蒲華、半夏生です。

星座~肉眼で挑戦!

天の川に隔てられた織姫と彦星が年に一回再開できる七夕伝説。織女星(こと座「ベガ」)と牽牛星(わし座「アルタイル」)の伝説ですが、「夏の大三角形」から二つの星を見つけることができます。「はくちょう座」の一等星デネブ(1.25等級)と「こと座」の一等星ベガ(0.03等級)、「わし座」の一等星アルタイル(0.77等級)を結んだ三角形です。

注目の夜空

「きぼう」は未明に登場 ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、6月24日3時21分に南南西から東北東へ、6月26日3時21分に西から北東へです。

6月22日は宵の明星と月と火星が近くにあり三角形となります。今の火星は遠くにあって暗いので、金星を目印に探します。7月1日に金星と火星が最も近づいて見えます。

時節

織女星と牽牛星が西の地平に沈む頃、瑠璃色の空に向かって瑠璃色の朝顔が咲き始めます。夏至のテーマカラーは瑠璃色です。

芒種

七十二候

螳螂生、腐草為蛍、梅子黄です。

星座~肉眼で挑戦!

少し夜更かしすると「夏の大三角形」が見えます。「はくちょう座」の一等星デネブ(1.25等級)と「こと座」の一等星ベガ(0.03等級)、「わし座」の一等星アルタイル(0.77等級)を結んだ三角形です。夏の大三角形は天の川と重なっているので、空気が澄んでいると天の川を視認できます。

注目の夜空

悲しいかな「きぼう」枯れ ~ 愛知県では「きぼう」を目視する機会はありません。

木星と土星は夜明け前の月の近くで見つけられます。土星は6月9日から12日にかけて、木星は6月13日から15日にかけて月に近づきます。

時節

梅雨に似合うのが紫陽花ですが、梅雨空のなんとなく薄暗さを感じる中の白い紫陽花は目を引きます。事務所の近くに白い紫陽花があり、日没後の浮かび上がる白さは魅惑的です。
 芒種のテーマカラーは白い紫陽花を連想する卯の花色です。

小満

七十二候

蚕起食桑、紅花栄、麦秋至です。

星座~肉眼で挑戦!

「春の大三角形」ともしばしのお別れ。春の大三角形をおさらいします。北斗七星の柄杓の曲がり具合をなぞった曲線を伸ばしていくと、オレンジがかった明るい星(一等星)が「うしかい座」アルクトゥールスです。曲線をさらに伸ばしていくと白い星(一等星)の「おとめ座」スピカに辿り着きます。アルクトゥールスとスピカを底辺とした正三角形の頂点位置に二等星デネボラがあります。アルクトゥールスとスピカ、デネボラを結んで春の大三角形です。

注目の夜空

愛知県で見る「きぼう」は5/30(火)20:27と6/2(金)19:37がチャンス。

5/23(火)は三日月と金星が並びます。5/24(水)は月と火星が並びます。5/29(月)は金星と「ふたご座」のポルックスが並びます6/2(金)は火星と「かに座」のプレセペ星団がほぼ重なります。

時節

外出したら街路樹などの新緑が眩しい頃です。新緑を探せば菖蒲(あやめ)や杜若(かきつばた)、芍薬(しゃくやく)に牡丹(ぼたん)が目を楽しませてくれます。夏日になれば納涼を求め、冷菓が楽しみです。
 小満のテーマカラーは牡丹色です。

立夏

七十二候

蛙始鳴、蚯蚓出、竹笋生です。

星座~肉眼で挑戦!

「春の大三角形」は21時頃には天空の高い位置にあり、スピカのある「おとめ座」も夜更かししなくても見られます。天の川から離れている「おとめ座」には、おとめ座銀河団があります。肉眼で見ることは容易でありませんが、銀河団なので天の川銀河とは別の銀河が幾つもそこにあるのです。おとめ座銀河団にある楕円銀河M87がブラックホールを画像化した話題の銀河です。おとめ座を見つめて、別の銀河やブラックホールの存在に想いをはせるのは初夏の楽しみです。

注目の夜空

愛知県で見る「きぼう」は5/12(金)20:23と5/15(月)19:29がチャンス。5/9(火)は「ふたご座」のポルックスと火星が並びます。

時節

立夏は、八十八夜が過ぎ、新茶が店頭に並ぶ時期です。お茶屋さんから沸き立つような新茶の香りは夏の到来を告げます。
 テーマカラーは新茶をイメージした萌葱色(もえぎいろ)です。

穀雨

七十二候

葭始生、霜止出苗、牡丹華です。

星座~肉眼で挑戦!

「春の大三角形」の「しし座」デネボラからレグルスへと辿り、カストルとポルックスから「ふたご座」を見つけ、「しし座」と「ふたご座」の間にある「かに座」の観察に挑戦しましょう。「かに座」は「しし座」や「ふたご座」のような目印になる明るい星はありませんが、両者の間にあることを目安に探します。「かに座」にはプレセぺ星団がありますので目を凝らしてみましょう。

注目の夜空

「きぼう」は4/21と4/23の夜明け前がチャンス。4/22は月と「おうし座」プレアデス星団が接近します。4/23は月と金星が大接近し、4/26は月と火星が接近します。

時節

灯台躑躅や雪柳、花水木の白色が目に眩しい季節です。昭和の日、メーデー、憲法記念日、みどりの日が続くのも穀雨の楽しみ。桜の若葉は目に心地よいものです。
 テーマカラーは若草色です。

清明

七十二候

玄鳥至、鴻雁北、虹始見です。

星座~肉眼で挑戦!

春の大曲線」の通過点「おとめ座」のスピカに注目しましょう。スピカの先「春の大曲線」を遮るように横たわるのが「うみへび座」です。「春の大三角形」を構成する二等星デネボラが「しし座」のしっぽにあたり、「しし座」の中心は一等星「レグルス」です。レグルスと同じ一等星が「カストル」「ポルックス」でこれらが「ふたご座」を構成します。「しし座」と「ふたご座」の間にあるのが明るさでは目立たないのが「かに座」です。

注目の夜空

「きぼう」は4/5がチャンス。日没後に水星が見えます。4/11は宵の明星と「おうし座」プレアデス星団が接近します。

時節

黄砂による春霞でも遠目に桜はよく分かります。今年の桜は入学式を待たず、大学の卒業式や入社式に合わせて咲きました。
 テーマカラーは桜色です。

春分

七十二候

雀始巣、桜始開、雷乃発声です。

星座~肉眼で挑戦!

春の大三角形は天空を壮大にたどって見つけます。北斗七星の柄杓は曲がっていますが、この柄杓が南を向いているとき、その曲がり具合をなぞった曲線を伸ばしていくとオレンジがかった明るい星(一等星)、「うしかい座」アルクトゥールスが見つかります。曲線をさらに伸ばしていくと白い星(一等星)の「おとめ座」スピカも見つけられます。アルクトゥールスとスピカを底辺とした正三角形の頂点位置に二等星デネボラがあります。アルクトゥールスとスピカ、デネボラを結んで春の大三角形となります。

時節

今年は啓蟄前から鶯が鳴きました。はじめは一声だけでしたが、今では毎年お馴染みの美声(美旋律)を聴かせてくれます。近くで鶯が鳴くと楽しくなります。
 テーマカラーは鶯色です。

啓蟄

七十二候

蟄虫啓戸、桃始笑、菜虫化蝶です。

星座~肉眼で挑戦!

アルクトゥールスとスピカ、デネボラを結んで春の大三角形を見つけたら、北斗七星→アルクトゥールス→スピカの曲線をさらに伸ばすと四つの三等星が四角形を形成しています。これがカラス座で北斗七星からカラス座までたどる曲線を「春の大曲線」です。

時節

黄色い蝶キタキチョウは成虫のまま越冬するので春に一番早く見かけます。地域ニュースの視聴者投稿写真にキタキチョウが登場しましたが、私はまだ見ていません。代わりに早咲きの桜を見かけました。時々冬型の気圧配置で冷えることがありますが、春を実感するこの毎です。
 テーマカラーはタキチョウを象徴する中黄(なかき)です。

雨水

七十二候

土脉潤起、霞始靆、草木萌動です。

星座~肉眼で挑戦!

運が良ければ冬の大三角形のシリウスから地平線(水平線)へ辿って、一等星カノープスを見ることができます。別名長寿星ともいいます。

時節

陽射しは春めいても寒さ厳しい日が続きます。入試の季節は天満宮の梅の花が象徴的です。枝に密集して咲いている紅い梅の花を見かけました。
 テーマカラーは見ごろの紅梅にちなんで紅梅色です。

2023年(令和5年)立春

七十二候

東風解凍、黄鶯?睆、魚上氷です。

星座~肉眼で挑戦!

もうそろそろ、南の水平線近くに一等星カノープスを見ることができます。冬の大三角形の中でも最も明るい星シリウスを探して、そこから地平線(水平線)へ辿って見える明るい星がカノープスです。別名長寿星ともいいます。

時節

暦では春でも冬将軍は健在で愛知県にまで積雪をもたらしています。幸い事務所所在地にまでは雪が及びません。近隣では蝋梅(ろうばい)が北風に晒されても健気に咲いています。
 テーマカラーは蝋梅を連想する深支子(こきくちなし)です。