産業廃棄物収集運搬業の経営診断書の構成

経営診断書の内容とは

産業廃棄物収集運搬業の許可申請に添付する経営診断書の主要な項目をまとめました。
なお、経営診断書の添付が必要とされるのは、経理的基礎に関する条件に該当する方のみです。

企業概要(1) 法人においては、定款に掲載されている以上に詳しく事業内容を記述します。
個人事業主では、事業内容を表す書面がないので、具体的な事業内容を記述します。
産業廃棄物収集運搬業は他の業務に付随して営まれる会社が多く、中核となる事業の記述は重要です。
企業概要では、事業の経緯(会社の歴史)や特徴、従業員構成、直近の業績も記述します。
→これらを記述するために、代表者様との面談が必要なのです。
企業概要(2) 直近三期の確定申告書と決算書に基づいて、財務状況と収益性を評価します。
例えば資産と負債のバランス、財務面から見た安全性や収益性の他、代表者様との面談で得た情報から財務以外の要素(技術力や販売力、営業圏の広さ、会社の組織力、社外のネットワーク、取引先など)も踏まえた評価です。
ここで経営上の問題点を指摘します。
経営課題 企業概要でを踏まえ、当社の経営課題を記述します。
ここでの経営課題とは企業概要で指摘した問題点を克服して業績を改善するための実施事項です。
経営計画 会社の業績を改善するための経営計画を立案します。
この事業計画によって収支の変化(改善予想)を記述します。
産業廃棄物収集運搬業の事業計画では、許可申請書に記載した扱う品目(産業廃棄物の種類)と運搬量が必要です。
中核となる事業が他にある場合、この中核事業の将来展開も踏まえます。
5年間の売上高、原価、経費を算出し、予想利益を計上します。
総括 経営課題と経営計画から経理的基礎について評価します。
経理的基礎の根拠を強化するため企業概要の内容を引用することもあります。
参考情報 産業廃棄物収集運搬業の経営診断書作成
ブログ「仕事と縁起と清福と」をご覧ください。