テーマカラーと暦のバックナンバー

二十四節気

事務所カレンダーのページでは二十四節気ごとにテーマカラーと暦(七十二候や星空)を掲載しています。そのバックナンバーをまとめました。

立冬 ~ 冬のダイヤモンドとおうし座北流星群!

七十二候

山茶始開、地始凍、金盞香です。

星座~肉眼で挑戦!

深夜になるとオリオン座が南の空高くに位置します。
オリオン座を中心に周囲の一等星を結ぶと「冬の大三角」と「冬のダイヤモンド」になります。
「冬の大三角」は「オリオン座」のペテルギウスと「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオンを結んで形作られます。
「冬のダイヤモンド」は「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオン、「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバランを結びます。
11月12日にはおうし座北流星群が観察できます。
11月17日にはしし座流星群が観察できます。

注目の夜空

「きぼう」は貴重な日没後の観察! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、11月13日18時46分に西南西から西へ、11月14日17時56分に南西から北東へ、です。
他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので見逃す可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

11月11日の日没後南東の空に月に接近した土星が観察できます。
11月16日は水星が最も高い位置にあり、金星を目印に見つけられるかもしれません。
11月20日は月と火星が近くに見えます。

時節

枯葉、落葉の舞う様は風情がありますが、市街地や住宅街では誰かが落葉を片付けています。
集めた落葉で焚火することが憚られる昨今ですが、焚火につきものが焼き芋。
店頭で買う石焼き芋は万遍なく火が通っていますが、焚火での焼き芋は炭になることも一興。
炭化した周辺の焦げた部分に香ばしさと甘さの共演を感じます。
寒い季節の味覚甘藷(サツマイモ、薩摩芋)にちなんで鬱金色(うこんいろ)をテーマカラーにしました。

寒露 ~ 日没後の紫金山・アトラス彗星に挑戦

七十二候

鴻雁来、菊花開、蟋蟀在戸です。

星座~肉眼で挑戦!

紫金山・アトラス彗星が目視できるようになりました。日没後の西の空低い位置に見えます。
「秋の四辺形」が夜中観察できるようになりました。ぺガスス座のシェアト、マルカブ、アルゲニブに「アンドロメダ座」のアルフェラッツを結んだ四辺形です。
東には「おひつじ座」と「おうし座」が続きます。「おうし座」の一等星アルテバランは「冬のダイヤモンド」の一部です。
ペガスス座から地平方向にあるのが「みずがめ座」と「みなみのうお座」です。日没後の南の空で「みずがめ座」の中に土星が位置しています。
フォーマルハウトはこれらが観察どきです。10月21日・22日はオリオン座流星群が最大とされますが、月が明かることから観察は難しそうです。

注目の夜空

「きぼう」は早起きで! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、10月16日5時19分に南南西から北東へ、10月18日5時16分に西南西から北東へ、10月19日4時28分に北東(天頂ちかく)から北東へです。
他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので見逃す可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

「宵の明星」が少しずつ高くなります。紫金山・アトラス彗星と一緒に観察できます。
10月21日・22日のオリオン座流星群の放射点(オリオンの右腕)を囲むように月、木星、火星が位置します。

時節

隣町の田んぼは稲刈りが始まりました。我が町内の田んぼの稲刈りももうそろそろです。素人目にも稲穂の色づきが遅く、今年は稲の生育が遅いようです。
暦は晩秋でも実りの秋、収穫の秋はずれ気味です。スーパーマーケットでは柿が並び始めましたが、近所の柿は今一歩というところです。
秋の味覚柿にちなんで柿色をテーマカラーにしました。

霜降 ~ 楽しみな宵の明星!

七十二候

霜始降、霎時施、楓蔦黄です。

星座~肉眼で挑戦!

紫金山・アトラス彗星は日没後の南西の空で「へびつかい座」から「へび座」にかけて移動する頃ですが、もう肉眼では観察できないほどに暗くなってしまいました。
すっかり暗くなると、ぺガスス座のシェアト、マルカブ、アルゲニブに「アンドロメダ座」のアルフェラッツを結んだ「秋の四辺形」が空を支配します。
そこから南の地平方向に辿ると「みずがめ座」、さらに下には土星を取り込んだ「みなみのうお座」と1等星フォーマルハウトが観察できます。
「秋の四辺形」東には「おひつじ座」と「おうし座」が続きます。
未明にはは「おうし座」のアルデバランと「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオン、「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラを結んだ「冬のダイヤモンド」が観察できます。
「オリオン座」のペテルギウスと「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオンを結べば「冬の大三角」です。

注目の夜空

「きぼう」は11月の早朝! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、11月3日5時35分に北西から東南東へ、11月5日5時34分に西北西から南南東へ、11月6日4時47分に北西から南東へです。
他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので見逃す可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

「宵の明星」のゲストは10月26日に「さそり座」のアンタレス、11月5日は月齢3,8の月で、近くに観察できます。

時節

空気が澄む晩秋は遠方の山がはっきり見えます。事務所の近所の見晴らしのいい場所に立てば、御嶽山や恵那山を目視できます。
恵那に限らず、標高の高い山間部は平地よりも早く栗が収穫できることから旬を先取りするマロン・スイーツが作られます。平地でも地元の栗を使った旬の栗きんとんが並ぶころです。
秋の味覚栗にちなんで栗皮色をテーマカラーにしました。

秋分 ~ フォーマルハウトを目視!

七十二候

雷乃収声、蟄虫坏戸、水始涸です。

星座~肉眼で挑戦!

深夜まで待たなくても「秋の四辺形」が観察できるようになります。
別名、ぺガススの四辺形とも言われ、ぺガスス座のシェアト、マルカブ、アルゲニブに「アンドロメダ座」のアルフェラッツを結んだ四辺形です。
ペガスス座から地平方向にあるのが「みずがめ座」と「うお座」です。
「みずがめ座」の中に土星が位置しています。土星の下に目を移すと「みなみのうお座」の一等星フォーマルハウトが見えます。

注目の夜空

「きぼう」は日没後に観察できる! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、10月2日18時30分に北西から南東へです。
他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので見逃す可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

宵の明星といいつつ、あっという間に沈んでしまい観察のタイミングを逃し勝ちです。
9月23日の深夜から24日の日の出までは月と木星が並んで見えます。
25日の月の出から26日の日の出まで月と火星が並んで見えます。

時節

今年の中秋の月は過ぎてしまいましたが、秋分のテーマカラーは中秋の月を連想する月白(げっぱく)です。

白露 ~ 中秋の月と土星と

七十二候

綿柎開、草露白、鶺鴒鳴、玄鳥去です。

星座~肉眼で挑戦!

天頂に「夏の三角形」があれば、その東側に控えているのが「秋の四辺形」です。
別名、ぺガススの四辺形とも言われ、ぺガスス座のシェアト、マルカブ、アルゲニブに「アンドロメダ座」のアルフェラッツを結んだ四辺形です。
ペガスス座から地平方向にあるのが「みずがめ座」と「うお座」です。「みずがめ座」の中に土星が位置しています。

注目の夜空

「きぼう」は連日のチャンス! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、9月7日3時55分に北北西から東南東へ、9月8日4時45分に西北西から南南東へ、
9月9日4時2分に西から南東へ、9月10日19時57分に西南西から西北西へ、9月11日19時13分に南西から北東へ、9月12日18時30分に南南西から東北東へ、9月14日18時43分に西南西から北北東へです。
他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので見逃す可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

9月9日は土星の衝で地球と近く一晩中観察できます。9月17日の中秋の月では月と土星が近くにあります。

時節

重陽の節句を迎え菊の品評会が開催されます。生花に使うスプレー菊を量産製品に喩えるなら大輪の菊はカスタムメードの一品物。
晴天のもとで城を背景にした菊の品評会は日本の風物詩です。菊の黄色も色合いが様々ですが、私が引きつけられる糸雀色(かなりあいろ)をテーマカラーにしました。

処暑 ~ 秋冬の星座!

七十二候

綿柎開、天地始粛、禾乃登です。

星座~肉眼で挑戦!

木星と火星の近くにはオリオン座が見えます。
オリオン座を中心に「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルテバランといった冬の星が上ってきます。
地上の気候とは関係なく、天体は秋冬の配置になりつつあります。

注目の夜空

「きぼう」はチャンス少なし! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、8月22日3時46分に北西から北東へ、9月6日4時22分に北北西から東南東です。
他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので見逃す可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

9月5日の日の出前は水星が最も高く位置します(西方最大離角)。同日の夕方は月齢2の月と金星が大接近して見えます。

時節

事務所の近くで自生したと思われる木槿(むくげ)が花を咲かせています。
近づくと羽音がします。蜂などが蜜をすっているのでしょう。当然に受粉も行われます。
秋茜の大群を見かけますし、秋桜もちらほら咲いています。薄紅色の秋桜にちなんだ聴色(ゆるしいろ)をテーマカラーにしました。

立秋 ~ ペルセウス座流星群に願いを込めて!

七十二候

涼風至、寒蝉鳴、蒙霧升降です。

星座~肉眼で挑戦!

8月12日に「ペルセウス流星群」が活動の最大となります。極大時刻は8月12日23時で放射点は東北にあります。

注目の夜空

「きぼう」はチャンスを大切に! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、8月19日4時34分に南西から北東へ、8月20日3時48分に南南東から東北東へです。処暑の初日、8月22日3時48分に北西から北東も予定しておきましょう。
他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので見逃す可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

8月15日前後の明け方の東の空では火星と木星が大接近して見えます。

時節

残暑といえ猛暑や酷暑の日が続き熱中症の注意報や警報が発せられます。店頭では葡萄が並び、産地の葡萄狩りは残暑の風物詩です。立秋のテーマカラーは葡萄にちなんだ葡萄色(えびいろ)です。

大暑 ~ そこにあるはずの天の川!

七十二候

桐始結花、土潤溽暑、大雨時行です。

星座~肉眼で挑戦!

「はくちょう座」の一等星デネブと「こと座」の一等星ベガ、「わし座」の一等星アルタイルを結んだ「夏の大三角形」は20時頃には天頂付近にあり観察しやすい時期です。
地平線近くの「さそり座」も比較的高い位置にあります。目印は1等星の赤色超巨星アンタレスです。
アンタレスからアルタイル、デネブの背後にあるのが天の川ですが、街の明かりの中で目視できるでしょうか。
7月22日の日没直後は南から西北西の位置に「しし座」のレグルスが水星と最も近くに見えます。
水星の西側地平線近くには金星も見えます。

注目の夜空

「きぼう」はチャンスを大切に! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、7月26日20時45分に北北西から北東へ、7月28日20時44分に北西から南西へ、7月29日19時55分に北西から東南東へ、7月31日19時54分に西北西から南へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので見逃す可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

7月22日の日没後の水星と金星が観察できたら、7月末から8月初の明け方に火星と木星を観察できます。7月31日の月の傍に火星と木星があります。

時節

梅雨が明けて野鳥よりも蝉が先に鳴き始めると朝から暑さは容赦ありません。今年の大暑は酷暑が続きそうです。2m前後の大輪の向日葵は熱中症対策に腐心する人類を見下ろしているようです。大暑のテーマカラーは向日葵色です。

小暑 ~ 明け方の「おうし座」に注目!

七十二候

温風至、蓮始開、鷹乃学習です。

星座~肉眼で挑戦!

「夏の大三角形」は「はくちょう座」の一等星デネブと「こと座」の一等星ベガ、「わし座」の一等星アルタイルを結んだ三角形ですが、その背後に見える天の川銀河に目を凝らしてみましょう。
地平線近くには「さそり座」があります。その目印は1等星の赤色超巨星アンタレスです。さそりの胴体の中央に位置します。
明け方は「おうし座」に注目です。木星と火星が「おうし座」の中に入り、アルテバランと近いことから、これらの明るさの比較ができます。

注目の夜空

「きぼう」は1日に2度のチャンス! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、7月8日3時59分に北北西から東へ、同7月8日20時40分に南西から北東へ、7月10日4時0分に北西から南東へ、同7月10日20時41分に西南西から北北東へ、7月11日3時12分に北西から東南東へ、同7月11日19時52分に南西から北東へ、7月12日は2時24分に北北西から東へ、7月13日3時16分に南南西から南南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので見逃す可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

7月上旬から中旬、小暑の時期に木星と火星が「おうし座」の中に入ります。アルテバランと近いことから、これらの明るさの比較ができます。肉眼では見えませんが天王星も近くにあり7月16日は火星に最接近します。7月21日は「おうし座」プレアデス星団と火星が最接近します。7月下旬には夕方の「しし座」レグルスの近くに水星が見えます。

時節

暦の上では晩夏で、暑さはこれからピークを迎えます。夜は夏の虫で賑やかになり、清流では蛍が飛び交います。梅雨が明ければ蝉がけたたましく鳴きます。夏の強い陽射しには南国の花「ハイビスカス」が似合います。小暑のテーマカラーはハイビスカスの赤にちなんで韓紅(からくれない)です。

夏至 ~午前3時の星空観察!

七十二候

乃東枯、菖蒲華、半夏生です。

星座~肉眼で挑戦!

既に夜空は七夕モードです。天の川に隔てられた織姫と彦星が年に一回再開できる七夕伝説。
織女星(こと座「ベガ」)と牽牛星(わし座「アルタイル」)の伝説ですが、「夏の大三角形」から二つの星を見つけることができます。
はくちょう座」の一等星デネブ(1.25等級)と「こと座」の一等星ベガ(0.03等級)、「わし座」の一等星アルタイル(0.77等級)を結んだ三角形です。

注目の夜空

「きぼう」は6月下旬に集中 ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、6月22日3時50分に西南西から北東へ、6月23日3時4分に南南西から北東へ、6月25日3時4分に西北西から北北東へ、6月26日2時18分に北北東から北東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時はしっかり観察できます。

6月28日の日の出1時間前、3時30分頃の南南東方向で月と土星が「みずがめ座」の隣で大接近して見えます。7月3日3時頃の南方向で月と火星が接近します。この頃、木星と「おうし座」のアルテバランが接近します。

時節

織女星と牽牛星が西の地平に沈む頃、瑠璃色の空に向かって瑠璃色の朝顔が咲き始めます。夏至のテーマカラーは瑠璃色です。

芒種 ~月を目印に星空観察!

七十二候

螳螂生、腐草為蛍、梅子黄です。

星座~肉眼で挑戦!

6月9日の夕方、細い月は「ふたご座」のボルックスの近くにあります。
6月10日の三日月は「かに座」と重なり、肉眼の観察は難しいですが月の近くにプレセペ星団があります。6月20日に満月に近い月(月齢13.9)が19時前後に「さそり座」のアンタレスとのアンタレス食を起こします。
アンタレスのあたりが天の川ですが、天の川を天頂へと見上げていくと夏の大三角です。「わし座」のアルタイル(彦星)、「こと座」のベガ(織姫)、「はくちょう座」のデネブを結んだ三角形です。

注目の夜空

「きぼう」は閑散期 ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、6月20日3時37分に南から東北東へのみです。

土星がみずがめ座の東側にあり、真夜中から観察できます。火星は日の出前の東の空、水星と金星は日没後の西の空低くにあり観察は難しいです。木星は太陽の近くに見えるので観察は夏至以降になります。

時節

梅雨に似合うのが紫陽花ですが、梅雨空のなんとなく薄暗さを感じる中の白い紫陽花は目を引きます。事務所の近くに白い紫陽花があり、日暮れに浮かび上がる白さは魅惑的です。芒種のテーマカラーは白い紫陽花を連想する卯の花色です。

小満 ~澄んだ夜空に夏の大三角形!

七十二候

蚕起食桑、紅花栄、麦秋至です。

星座~肉眼で挑戦!

「さそり座」のアンタレスあたりが天の川ですが、天の川を天頂へと見上げていくと夏の大三角です。
「わし座」のアルタイル(彦星)、「こと座」のベガ(織姫)、「はくちょう座」のデネブを結んだ三角形です。
街の明かりの影響で天の川を観察するのは難しい地域でも夏の三角形から想像を膨らませられます。

注目の夜空

「きぼう」は天気との相性次第 ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、5月26日20時57分に北北西から北北東へ、5月28日20時53分に北西から西南西へ、5月29日20時3分に北西から東南東へ、5月31日19時58分に西北西から南南東です。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時はしっかり観察できます。

6月1日の明け方の月と土星が近くに見えます。6月3日の明け方の月と火星が近くに見えます。

時節

外出すれば街路樹などの新緑が眩しい頃です。新緑を探せば菖蒲(あやめ)や杜若(かきつばた)、芍薬(しゃくやく)に牡丹(ぼたん)が目を楽しませてくれます。夏日になれば納涼を求め、冷菓が楽しみです。小満のテーマカラーは牡丹色です。

立夏 ~ 運が良ければみずがめ座η流星群、 「きぼう」は1日2回観察できる!

七十二候

蛙始鳴、蚯蚓出、竹笋生です。

星座~肉眼で挑戦!

5月6日の早朝が好天に恵まれるなら東の空にある「みずがめ座」を放射点にしたみずがめ座η流星群を観察できる可能性が高くなります。
幸運の一つが「かんむり座」T星の超新星爆発です。
T星は普段10等星なので肉眼の観察は難しいのですが、超新星爆発が起きると2等星くらいにまで明るくなる状態が2、3日続くそうです。
「かんむり座」は春の大曲線のアルクトゥールスの「うしかい座」の東隣に位置し「ヘルクレス座」と「へび座」に囲まれています。
最も明るいアルファッカが2.2等星で北極星とほぼ同じ明るさです。
超新星爆発は天文学者やアマチュア天文家が狙っている現象で、天文ニュースをフォローしていれば素人でも観察できます。
春の大曲線のついでに「かんむり座」を探し、「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカに「しし座」の2等星デネボラを結んだ春の三角形が西の地平線に沈むと1等星レグルスの「しし座」、スピカの「おとめ座」、「てんびん座」、アンタレスの「さそり座」が南の空に見える頃、アンタレスのあたりが天の川ですが、天の川を天頂へと見上げていくと夏の大三角です。
「わし座」のアルタイル(彦星)、「こと座」のベガ(織姫)、「はくちょう座」のデネブを結んだ三角形です。
アルクトゥールスとベガを結んだ線上に「かんむり座」があります。

注目の夜空

「きぼう」は1日2回観察できる! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、5月9日3時49に北北西から東南東へ、5月10日19時40分に南南西から東北東へ、5月11日3時47分に北西から南東へ、5月11日20時27分に西南西から北北東へ、5月12日2時58分に北西から東南東へ、5月12日19時37分に南西から北東へです。夜明けが早くなったので観察できる時刻も繰り上がってきました。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時はしっかり観察できます。

5月5日の正午ごろ、肉眼で観察するのは難しいですが月による火星食が起きます。5月10日が水星の最大離角となり東の空の地平線近くに見えます。5月15日から16日にかけて月は「しし座」のレグルスと接近し、17日に「しし座」α星の食となります。

時節

(午の節句と同日となる)立夏は、八十八夜が過ぎ、新茶が店頭に並ぶ時期です。お茶屋さんから沸き立つような新茶の香りは夏の到来を告げます。立夏のテーマカラーは新茶をイメージした萌葱色(もえぎいろ)です。

穀雨 ~ 「きぼう」は早朝の3時台、4時台

七十二候

葭始生、霜止出苗、牡丹華です。

星座~肉眼で挑戦!

花見のためのライトアップは終わりましたが、遅咲きの桜はまだ見ごろです。桜を見上げそのまま夜空を観察すれば、春の大三角形と夏の大三角を時間差で探せます。
春の大三角形は、北斗七星の柄杓を起点として春の大曲線を辿った「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカに「しし座」の2等星デネボラを結んだ三角形です。
デネボラ、そして一等星レグルスの「しし座」、スピカの「おとめ座」、「てんびん座」、アンタレスの「さそり座」が南の空に見える頃、アンタレスのあたりが天の川ですが、天の川を天頂へと見上げていくと夏の大三角です。
「わし座」のアルタイル(彦星)、「こと座」のベガ(織姫)、「はくちょう座」のデネブを結んだ三角形です。

注目の夜空

「きぼう」は早朝の3時台、4時台 ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、4月21日4時1分に南西から北東へ、4月22日3時14分に東南東から東北東へ、4月23日4時ちょうどに西から北北東へ、4月24日3時13分に北北東から北東へです。夜明けが早くなったので観察できる時刻も繰り上がってきました。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時はしっかり観察できます。

肉眼で天王星は見えませんが4月21日は木星と最も近くに位置するので、夕方の木星を見て傍に天王星があると想像するのも楽しみです。穀雨から立夏へ移る5月4日・5日の明け方は月と火星、土星が近づきます。ちなみに立夏となる5月5日の正午ごろ、肉眼で観察するのは難しいですが月による火星食が起きます。

時節

灯台躑躅や雪柳、花水木の白色が目に眩しい季節です。昭和の日、メーデー、憲法記念日、みどりの日が続くのも穀雨の楽しみ。桜の若葉は目に心地よいものです。穀雨のテーマカラーは新緑の連想から若草色です。

清明 ~ 月と火星と土星、月とすばる、4月11日の天気に期待!

七十二候

玄鳥至、鴻雁北、虹始見です。

星座~肉眼で挑戦!

4月11日の西の空には月齢2.7の細い月と「おうし座」のプレアデス星団(すばる)が接近します。
月とすばるが並んでいる下方に木星があり、その傍に天王星があるのですが肉眼で天王星を確認するのは難しいです。
「おうし座」から黄道に沿ってボルックスとカストルの「ふたご座」、「かに座」、レグルスの「しし座」、スピカの「おとめ座」までは同じ時刻の空にあります。
少し時間が経てば「てんびん座」、更に時間が経てばアンタレスの「さそり座」まで観察できます。
アンタレスのあたりが天の川ですが、見えるでしょうか?春の大曲線も見やすい時間です。
「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカを三角形の底辺と見なして頂点になるのは「しし座」の2等星デネボラを結べば春の大三角形です。

注目の夜空

「きぼう」4日連続のチャンス! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、3月31日19時26分に北西から東へ、4月1日18時39分に北北西から東南東へ、4月2日19時27分に西北西から南へ、4月3日18時41分に西から南東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

3月22日の日の出直前の東の空(やや東南東寄)低くに金星と土星が大接近します。土星は4月になると火星と接近しますが、それは清明の頃の話。3月25日の日没後は西の空(やや西北西寄)で水星が今年最も高い位置にあります。

時節

今年は雨水の頃から鶯が鳴きました。はじめは一声だけでしたが、今では毎年お馴染みの美声(美旋律)を聴かせてくれます。近くで鶯が鳴くと楽しくなります。テーマカラーは鶯色です。

春分 ~ きぼうは4日連続観察のチャンス!

七十二候

雀始巣、桜始開、雷乃発声です。

星座~肉眼で挑戦!

西の空にはアルテバランの「おうし座」を出発点に黄道に沿ってボルックスとカストルの「ふたご座」、「かに座」、レグルスの「しし座」、スピカの「おとめ座」、「てんびん座」、少し夜更かしすればアンタレスの「さそり座」まで観察できます。
アンタレスのあたりが天の川ですが、見えるでしょうか?「おおぐま座」の一部である北斗七星の柄の曲線を伸ばした春の大曲線も見やすい時間です。「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカを三角形の底辺と見なして頂点になるのは「しし座」の2等星デネボラを結べば春の大三角形です。

注目の夜空

「きぼう」とはしばしのお別れ ~ 1日に何度も国際宇宙ステーションは日本の上空を飛行しますが、観察に適した太陽との位置関係がなければ目視できません。清明の期間はこれに恵まれず、長く観察できる日がありません。4月21日の観察再開までしばしのお別れです。

3月22日の日の出直前の東の空(やや東南東寄)低くに金星と土星が大接近します。土星は4月になると火星と接近しますが、それは清明の頃の話。3月25日の日没後は西の空(やや西北西寄)で水星が今年最も高い位置にあります。

時節

今年は雨水の頃から鶯が鳴きました。はじめは一声だけでしたが、今では毎年お馴染みの美声(美旋律)を聴かせてくれます。近くで鶯が鳴くと楽しくなります。テーマカラーは鶯色です。

啓蟄 ~ 夜更かしすれば「さそり座」まで観察、きぼう観察のチャンス多し!

七十二候

蟄虫啓戸、桃始笑、菜虫化蝶です。

星座~肉眼で挑戦!

「おおぐま座」が天空の中央に来る頃です。「おおぐま座」の腰から尾を構成するのが北斗七星。
東の地平線を向いていた北斗七星は深夜になるにつれ南を向くようになり、その柄の曲線を伸ばしていくと地平線から上ってきた春の大曲線をなぞることができます。
まず「うしかい座」のアルクトゥールス、そして「おとめ座」のスピカです。アルクトゥールスとスピカを三角形の底辺と見なして頂点方向に視線を動かすと「しし座」に至ります。「しし座」では1等星レグルスが目立ちますが、その手前の2等星デネボラが春の大三角形の頂点の一つです。
春の大曲線が夜空の真ん中に来る頃、黄道(地上から見た太陽の通り道)をスピカから東へ辿ると「おとめ座」に続く「てんびん座」と「さそり座」を観察できます。
「さそり座」のアンタレスは1等星です。「さそり座」のあたりが天の川ですが、視認できるでしょうか?

注目の夜空

「きぼう」チャンス多し! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、3月5日5時41分に北北西から東南東へ、3月7日5時41分に西北西から南南東へ、3月8日4時55分に北西から南東へ、3月13日19時9分に南西から東北東、3月14日18時24分に東南東から東北東へ、3月15日19時9分に西南西から北北東です。
他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

4月6日の日の出前は東の空低くに月と火星と土星が並びます。すばると月が並ぶ4月11日の早朝は火星と土星が最も近づいて見えます。

時節

黄砂による春霞でも遠目に桜はよく分かります。今年の桜は天気の絶妙な塩梅か、早めに咲いても入社式や入学式まで持ちました。既に葉桜の固体もありますが清明のテーマカラーは桜色です。

雨水 ~ 冬のダイヤモンドの見納め、きぼう観察の受難は続く

七十二候

土脉潤起、霞始靆、草木萌動です。

星座~肉眼で挑戦!

午後8時を今月の夜空と決めるなら、2時間ごとに1か月後の夜空になります。午前零時は2か月後なので5月初旬の空になります。
この頃には「おおぐま座」を構成する北斗七星が天空の中央に来ます。
柄杓にもたとえられる星座の柄の曲線を伸ばしていくと春の大曲線となり、「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカに辿れます。アルクトゥールスとスピカを三角形の底辺と見なして頂点方向に視線を動かすと「しし座」に至ります。「しし座」では1等星レグルスが目立ちますが、その手前の2等星デネボラが春の大三角形の頂点の一つです。
春の大曲線や春の大三角形が夜空の真ん中に来る頃、冬のダイヤモンドや冬の大三角形は西の方に追いやられます。「しし座」のレグルスから辿るなら「こいぬ座」のプロキオン、右回りに「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバラン、「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウスと容易に見つけられます。
「こいぬ座」のプロキオンと「おおいぬ座」のシリウスに「オリオン座」のペテルギウスが冬の大三角形ですがもうそろそろ見納めです。

注目の夜空

「きぼう」は早起きしよう! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、2月19日4時48分に北東から北東へ、3月5日5時30分に北北西から東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

2月23日は明けの明星、金星と火星が大接近しますが、日の出前なので火星を肉眼で観察するのは難しそうです。

時節

陽射しは春めいても寒さ厳しい日が続きます。入試の季節は天満宮の梅の花が象徴的です。枝に密集して咲いている紅い梅の花を見かけました。
 テーマカラーは見ごろの紅梅にちなんで紅梅色です。

2024年(令和6年)立春 ~ 夜更かしのついでの「春の大曲線」

七十二候

東風解凍、黄鶯?睆、魚上氷です。

星座~肉眼で挑戦!

少し夜更かしすると「おおぐま座」を構成する北斗七星が天空の中央に来ます。
柄杓にもたとえられる星座の柄の曲線を伸ばしていくと春の大曲線となり、「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカに辿れます。アルクトゥールスとスピカを三角形の底辺と見なして頂点方向に視線を動かすと「しし座」に至ります。
「しし座」では1等星レグルスが目立ちますが、その手前の2等星デネボラが春の大三角形の頂点の一つです。
春の大曲線や春の大三角形が夜空の真ん中に来る頃、冬のダイヤモンドや冬の大三角形は西の方に追いやられます。
「しし座」のレグルスから辿るなら「こいぬ座」のプロキオン、右回りに「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバラン、「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウスと容易に見つけられます。「こいぬ座」のプロキオンと「おおいぬ座」のシリウスに「オリオン座」のペテルギウスが冬の大三角形です。
冬の夜空がきれいなのは冷えて空が澄んでいることもありますが、1等星が多いことも挙げられます。
この時期、気になるのが「りゅうこつ座」カノープスです。
シリウスに次いで明るい星ですが南の空低くにあるので明るさを感じられません。シリウスから地平線方向に辿るのですが、開けたところでないと見つけられません。

注目の夜空

「きぼう」は早起きしよう! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、2月16日5時33分に南西から東北東へ、2月18日5時35分に西から北北東へです。他にもちょっと(短時間、ほんの一瞬なので探せない可能性大)見える日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。

明けの明星、金星はだんだん地平線に近い低いところで日の出を迎えますが3月まで観察できます。火星が金星に近づいています。立春の間は金星の下方に火星があります。

時節

暦では春。春さながらに近所では紅梅が満開です。蝋梅(ろうばい)も勝るとも劣らずに咲いています。テーマカラーは蝋梅を連想する深支子(こきくちなし)です。