テーマカラーと暦のバックナンバー
二十四節気
事務所カレンダーのページでは二十四節気ごとにテーマカラーと暦(七十二候や星空)を掲載しています。そのバックナンバーをまとめました。
小満 ~ 火星にレグルス、夏の大三角形!
七十二候
蚕起食桑、紅花栄、麦秋至です。
星座~肉眼で挑戦!
この頃は日没後に「しし座」のレグルスが火星と並んで見えます。
「さそり座」のアンタレスあたりが天の川ですが、天の川を天頂へと見上げていくと夏の大三角です。
「わし座」のアルタイル(彦星)、「こと座」のベガ(織姫)、「はくちょう座」のデネブを結んだ三角形です。
街の明かりの影響で天の川を観察するのは難しい地域でも夏の三角形から想像を膨らませられます。
注目の夜空
「きぼう」は観察しやすい時間帯! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、5月26日20時50分に北西から北北西へ、5月27日20時1分に北西から東へ、5月29日20時2分に西北西から南南東へ、です。
他にも短時間だったり低かったりと探せない可能性が高い日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。
夜明け前、5月23日は月と土星が横に並んで見えます。5月24日は月と金星が縦に並んで見えます。
6月1日の夜に月と火星が重なるほどに並んで見えます。
時節
外出すれば街路樹などの新緑が眩しい頃です。
新緑を探せば菖蒲(あやめ)や杜若(かきつばた)、芍薬(しゃくやく)に牡丹(ぼたん)が目を楽しませてくれます。
夏日になれば納涼を求め、冷菓が楽しみです。
小満のテーマカラーは牡丹色です。 p>
立夏 ~「きぼう」は1日2回観察できる!
七十二候
蛙始鳴、蚯蚓出、竹笋生です。
星座~肉眼で挑戦!
5月5日は火星が「かに座」のプレセペ星団の近くに見えます。
「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカに「しし座」の2等星デネボラを結んだ春の三角形が西の地平線に沈むと1等星レグルスの「しし座」、スピカの「おとめ座」、「てんびん座」、アンタレスの「さそり座」が南の空に見える頃、アンタレスのあたりが天の川ですが、天の川を天頂へと見上げていくと夏の大三角です。
「わし座」のアルタイル(彦星)、「こと座」のベガ(織姫)、「はくちょう座」のデネブを結んだ三角形です。
注目の夜空
「きぼう」は1日2回観察できる! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、5月8日3時57分に北西から東南東へ、同5月8日20時38分に南西から西南西へ、5月9日19時50分に南南西から東北東へ、5月10日3時58分に西北西から南南東へ、5月11日3時11分に北西から南東へ、同5月11日19時51分に西南西から北東へです。
夜明けが早くなったので観察できる時刻も繰り上がってきました。
短時間だったり低かったりと探せない可能性が高い日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。
目視できる惑星は火星の独り舞台状態です。木星はすぐ沈みますし、金星と土星は夜明け前の登場です。
時節
(午の節句と同日となる)立夏は、八十八夜が過ぎ、新茶が店頭に並ぶ時期です。
お茶屋さんから沸き立つような新茶の香りは夏の到来を告げます。
立夏のテーマカラーは新茶をイメージした萌葱色(もえぎいろ)です。 p>
穀雨 ~ 「きぼう」は早朝の3時台、水星と土星も早朝
七十二候
葭始生、霜止出苗、牡丹華です。
星座~肉眼で挑戦!
花見のライトアップは終わりましたが、遅咲きの桜はまだ見ごろです。
桜を見上げそのまま夜空を観察すれば、春の大三角形と夏の大三角を時間差で探せます。
春の大三角形は、北斗七星の柄杓を起点として春の大曲線を辿った「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカに「しし座」の2等星デネボラを結んだ三角形です。
デネボラ、そして一等星レグルスの「しし座」、スピカの「おとめ座」、「てんびん座」、アンタレスの「さそり座」が南の空に見える頃、アンタレスのあたりが天の川ですが、天の川を天頂へと見上げていくと夏の大三角です。
「わし座」のアルタイル(彦星)、「こと座」のベガ(織姫)、「はくちょう座」のデネブを結んだ三角形です。
注目の夜空
「きぼう」は早朝の3時台にチャンス2回 ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、4月20日3時46分に南から北東へ、4月22日3時46分に西北西から北北東へ、です。
夜明けが早くなったので観察できる時刻も繰り上がってきました。
短時間だったり低かったりと探せない可能性が高い日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。
水星は日の出前の東の空低くに肉眼で見えますが、開けた場所でないと観察は難しいです。4月22日が最も高い日ですが、空が明るくなると水星を探せません。
金星を目印にその右下の方にあると想像するのが精いっぱいでしょうか。
4月25日は土星が金星の最も近くに見えます。
細い月も探す目安になります。
4月26日は細い月の下に水星が見えます。
時節
灯台躑躅(ドウダンツツジ)や雪柳、花水木の白色が目に眩しい季節です。
昭和の日、メーデー、憲法記念日、みどりの日が続くのも穀雨の楽しみ。
桜の若葉は目に心地よいものです。
穀雨のテーマカラーは新緑の連想から若草色です。 p>
清明 ~ 明けの明星と水星!
七十二候
玄鳥至、鴻雁北、虹始見です。
星座~肉眼で挑戦!
火星を目印にすると、火星の近くにあるのが「ふたご座」のボルックスです。
「ふたご座」から黄道に沿って「かに座」、レグルスの「しし座」、スピカの「おとめ座」までは同じ時刻の空にあります。
少し時間が経てば「てんびん座」、更に時間が経てばアンタレスの「さそり座」まで観察できます。
アンタレスのあたりが天の川ですが、見えるでしょうか?
春の大曲線も見やすい時間です。
「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカを三角形の底辺と見なして頂点になるのは「しし座」の2等星デネボラを結べば春の大三角形です。
注目の夜空
「きぼう」は2日 ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、4月17日4時30分に南南西から東北東へ、4月19日4時31分に西南西から北東へ、です。
短時間だったり低かったりと探せない可能性大の日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。
4月5日の火星は月も近くにあります。
木星は「おうし座」のアルテバランの近くにありますが、西の空なので夜遅くには沈んでしまいます。
金星は明けの明星として夜明け前に観察できます。
水星も夜明け前の東の空低くくです。
時節
黄砂による春霞でも遠目に桜はよく分かります。
今年の桜は入学式を待っていたかのようです。
清明のテーマカラーは桜色です。 p>
春分 ~ 春の大曲線と春の大三角形の季節!
七十二候
雀始巣、桜始開、雷乃発声です。
星座~肉眼で挑戦!
西の空にはアルテバランの「おうし座」を出発点に黄道に沿ってボルックスとカストルの「ふたご座」、「かに座」、レグルスの「しし座」、スピカの「おとめ座」、「てんびん座」、少し夜更かしすればアンタレスの「さそり座」まで観察できます。
アンタレスのあたりが天の川ですが、見えるでしょうか?
「おおぐま座」の一部である北斗七星の柄の曲線を伸ばした春の大曲線も見やすい時間です。
「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカを三角形の底辺と見なして頂点になるのは「しし座」の2等星デネボラを結べば春の大三角形です。
注目の夜空
「きぼう」のベストは3日間! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、3月30日19時22分に北西から東南東へ、3月31日18時38分に北北西から東南東へ、4月2日18時45分に西北西から南南東へ、です。
短時間だったり低かったりと探せない可能性大の日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。
春分の間に金星が内合(3月21日)し、水星も内合(3月24日)します。
4月になると金星は明けの明星に、水星も夜明けの東の空に現れます。
この時期の夜の惑星は木星が西の空に、火星は空高く、ふたご座の近くに見えます。
少し前の金星、土星、木星、火星が見えたころと比べると寂しくなります。
時節
今年は啓蟄の頃から鶯が鳴きました。
はじめは一声だけでしたが、今では毎年お馴染みの美声(美旋律)を聴かせてくれます。
近くで鶯が鳴くと楽しくなります。
テーマカラーは鶯色です。 p>
啓蟄 ~ 宵の明星と水星、きぼう観察のチャンス多し!
七十二候
蟄虫啓戸、桃始笑、菜虫化蝶です。
星座~肉眼で挑戦!
「おおぐま座」が天空の中央に来る頃です。
「おおぐま座」の腰から尾を構成するのが北斗七星。
東の地平線を向いていた北斗七星は深夜になるにつれ南を向くようになり、その柄の曲線を伸ばしていくと地平線から上ってきた春の大曲線をなぞることができます。
まず「うしかい座」のアルクトゥールス、そして「おとめ座」のスピカです。
アルクトゥールスとスピカを三角形の底辺と見なして頂点方向に視線を動かすと「しし座」に至ります。
「しし座」では1等星レグルスが目立ちますが、その手前の2等星デネボラが春の大三角形の頂点の一つです。
春の大曲線が夜空の真ん中に来る頃、黄道(地上から見た太陽の通り道)をスピカから東へ辿ると「おとめ座」に続く「てんびん座」と「さそり座」を観察できます。
「さそり座」のアンタレスは1等星です。
「さそり座」のあたりが天の川ですが、私の自宅からは視認できません。
注目の夜空
「きぼう」チャンス多し! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、3月6日5時26分に北西から南東へ、3月7日4時40分に北から東南東へ、3月11日19時41分に南西から西南西へ、3月12日18時53分に南西から東北東、3月14日18時54分に西南西から北北東へ、です。
短時間だったり低かったりと探せない可能性大の日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。
日没後に水星が見えるようになります。
2月25日は水星と土星が最も近くに見えます。
3月1日は月齢1.1の月と水星が最も近づきます。
3月2日は月齢2.1の月と金星が並びます。
時節
雨水とはいえ、この地にも北の雪が風に乗って流れてくることがあります。
晴れ間の陽射しは春本番。
入試の季節は天満宮の梅の花が象徴的です。
枝に密集して咲いている早咲きの紅梅は既に盛りを過ぎています。
今年が暖冬の証左。テーマカラーは紅梅色です。 p>
雨水 ~ 水星観察のチャンス到来!きぼうの観察は受難
七十二候
土脉潤起、霞始靆、草木萌動です。
星座~肉眼で挑戦!
午後8時を今月の夜空と決めるなら、2時間ごとに1か月後の夜空になります。
午前零時は2か月後なので5月初旬の空になります。
この頃には「おおぐま座」を構成する北斗七星が天空の中央に来ます。
柄杓にもたとえられる星座の柄の曲線を伸ばしていくと春の大曲線となり、「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカに辿れます。
アルクトゥールスとスピカを三角形の底辺と見なして頂点方向に視線を動かすと「しし座」に至ります。
「しし座」では1等星レグルスが目立ちますが、その手前の2等星デネボラが春の大三角形の頂点の一つです。
春の大曲線や春の大三角形が夜空の真ん中に来る頃、冬のダイヤモンドや冬の大三角形は西の方に追いやられます。
「しし座」のレグルスから辿るなら「こいぬ座」のプロキオン、右回りに「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバラン、「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウスと容易に見つけられます。
「こいぬ座」のプロキオンと「おおいぬ座」のシリウスに「オリオン座」のペテルギウスが冬の大三角形ですがもうそろそろ見納めです。
注目の夜空
「きぼう」観察は受難の時期 ~ 愛知県で「きぼう」を高い位置で観察できる日はなく、3月2日5時16分に東から東北東へ、3月4日5時14分に北北西から東へ、いずれも空低く見えます。
短時間だったり低かったりと探せない可能性大の日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。
宵の明星の下方に水星が見えます、3月8日は水星が東方最大離角となるので最も見やすい日です。明るさも-0.3等星で肉眼でも観察できます。
時節
黄色い蝶キタキチョウは成虫のまま越冬するので春に一番早く見かけます。
残念ながら今年はまだ見ていません。
早咲きの桜は開花まであと少し。
時々冬型の気圧配置で冷えることがありますが、日差しの中は春です。
テーマカラーは中黄(なかき)です。 p>
2025年(令和7年)立春 ~ 「きぼう」はチャンス多し!
七十二候
東風解凍、黄鶯?睆、魚上氷です。
星座~肉眼で挑戦!
少し夜更かしすると「おおぐま座」を構成する北斗七星が天空の中央に来ます。
柄杓にもたとえられる星座の柄の曲線を伸ばしていくと春の大曲線となり、「うしかい座」のアルクトゥールスと「おとめ座」のスピカに辿れます。アルクトゥールスとスピカを三角形の底辺と見なして頂点方向に視線を動かすと「しし座」に至ります。
「しし座」では1等星レグルスが目立ちますが、その手前の2等星デネボラが春の大三角形の頂点の一つです。
春の大曲線や春の大三角形が夜空の真ん中に来る頃、冬のダイヤモンドや冬の大三角形は西の方に追いやられます。
「しし座」のレグルスから辿るなら「こいぬ座」のプロキオン、右回りに「ふたご座」のボルックス、「ぎょしゃ座」のカペラ、「おうし座」のアルデバラン、「オリオン座」のリゲル、「おおいぬ座」のシリウスと容易に見つけられます。「こいぬ座」のプロキオンと「おおいぬ座」のシリウスに「オリオン座」のペテルギウスが冬の大三角形です。
冬の夜空がきれいなのは冷えて空が澄んでいることもありますが、1等星が多いことも挙げられます。
この時期、気になるのが「りゅうこつ座」カノープスです。
シリウスに次いで明るい星ですが南の空低くにあるので明るさを感じられません。シリウスから地平線方向に辿るのですが、開けたところでないと見つけられません。
注目の夜空
「きぼう」はチャンス多し! ~ 愛知県で「きぼう」を観察できるのは、2月4日18時12分に西北西から南南西へ、2月11日5時55分に南から東へ、2月13日5時52分に南西から北東へ、2月14日5時4分に南から東北東へ、2月15日5時51分に西から北北東へ、2月16日5時4分に北から北東へ、です。
短時間だったり低かったりと探せない可能性大の日時はありますが、列挙した日時は視認してからしっかり観察できます。
宵の明星、金星はますます明るさを増し、2月15日に-4.9等級となります。宵の明星は3月まで観察できます。
金星の下に土星があり、「おうし座」には木星、「ふたご座」には火星があります。
時節
暦では春。春さながらに近所では紅梅が満開です。蝋梅(ろうばい)も勝るとも劣らずに咲いています。テーマカラーは蝋梅を連想する深支子(こきくちなし)です。 p>